建築鉄骨構造技術支援協会(SASST)  
 
Q

9-5 梁仕口接手位置と外部階段取付け位置の関係

 梁を工事現場溶接するにあたって溶接対象部に外部階段の取り合いがあり、階段側の下フランジ部に手が入らず溶接ができませんでした。

 最終的には階段をばらして溶接しましたが、作図時点で梁ジョイント部を移動できないものでしょうか。移動する距離は柱面(□-500)から2,000mmの所です。

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A

 本体鉄骨の建て方と外部階段の建て方の段取りは事後の本締めや溶接の施工性について事前に検討し計画すべきであり、それを怠った結果であると思います。

 ただ、図の階段の幅員内に柱があり、幅員が確保できていないのではないでしょうか。この位置関係ですと、梁の手前に適度な広さの踊り場があるべきであり、そのときは梁せいにも依りますが現場溶接が可能であったかも知れません。

 質問の梁ブラケットの長さを2,000mmと長くすることは運搬ができないでしょうし、現実的ではありません。この解決策は、ブラケット付きとし右側の階段幅の中央にジョイントを設けてフランジもHTB摩擦接合にするのが良いと思います。幅員800mm程度あれば、添え板も納まるのではないでしょうか。

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